ヨーロッパのショーウィンドウには生活を彩るアイデアがいっぱい!
今月のコラムもヨーロッパの旅について続けようと思います。ヨーロッパでの旅人の楽しみといえば「街をお散歩すること」。アメリカは車文化ですから、目的もなく街を徒歩でブラブラする、といった習慣は一般的ではありません。車で目的地の駐車場へまっしぐら。車を停めたら建物へトットと入る。サイクリングやローラースケートも同様に車に自転車を積んでサイクリングコースへ。車を駐車してから自転車を降ろし、森の中に設置されたコースへ入る、といった具合です。サンフランシスコやニューヨークなどはもちろんダウンタウンの散歩が楽しい街ですが、同じような都市は残念ながら限られています。一方、ヨーロッパはどちらかといえば、むしろ鉄道文化の日本に近い感覚があるのではないでしょうか。地下鉄の一駅や二駅区間ならトコトコと歩き、その間、ショーウインドウをのぞいては、ほ〜っと、素敵と溜め息をつき、へ〜、このアイデアは我が家でも活かせるわ、と納得しつつ……、いろいろと得るものが多いのがヨーロッパでの街歩きです。
確かにアメリカのような車社会ではないヨーロッパ(と旅人の目には感じました)。それにしても日本車がメジャーになりつつあるアメリカに比べて、それらをとんと見ることがなかったのは、観察者がぼんやりしていたからなのでしょうか。それとも優秀なヨーロッパ車があるのだから、わざわざ日本車を乗らなくてもかまわないという魂胆なのでしょうか。ホンダは? トヨタは? と日本車を探して大通りを見渡してもほとんどそれらを見かけることはありませんでした。一方でよく目にしたのが上の写真に映るスマート・カーです。最初に発見したときは、ワッ、日本の車だ! と思わず口走ってしまいましたが、製造元はベンツだそうです。こんなにスマート・カーがちょこちょこと走り回っているなんて、ベンツ、大成功ですね。やはり小さい車はヨーロッパの街によく似合います。
では街歩きのヨーロッパでどのようなショーウィンドウの光景に出会ったのか、どうぞ、以下の写真をご覧ください。
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↑ 南フランスとパリでのウィンドディスプレイ。店先をひょこひょこ覗かせていただくのが、本当に楽しい! パン屋さんもアンティーク屋さんもまるで雑誌カタログから飛び出してきたかのようなセンスです。
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↑パリのアンティーク・モールにて。バー関連のコレクションもこうやってディスプレイケースにまとめると圧巻です。いいなあ、こんなに集められて…と指をくわえて眺めるマツオでした。真ん中の写真;私の書斎もいつかはこんな感じにまとめたい。願望を唱えるだけなら簡単、でも夢は大きく素敵に! が私のモットーです。一番右手はベルリンで入ったアンティーク・モール。バウハウス時代の照明器具などもありました。
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↑ ヨーロッパでもアメリカでも今、ガーデングッズはトレンドのトップを走っているのですね(真ん中の写真)。アンティークではないようですが、ガーデングッズ専門店が蚤の市にお店を出していました。藤のバスケットにスコップ類をまとめて整理するこのセンスはぜひとも生活に取り入れてみたいところです。
さて、迷いに迷ってようやく我が家へのお土産として購入したのが右の写真のラックです。仮にマグ・ツリーとでも呼びましょう。本来は、逆さにしたワインボトルをこのラックに引っ掛けて瓶を乾かし、新たに酒造されたワインを乾いたボトルに詰める--そのためのラックだそうです。クリスマスになればヴィンテージのオーナメントを飾っても素敵でしょうか。普段使いには、食器棚の中のマグをぶら下げれば、ちょっとしたキッチン・アクセサリーになりそうです。こちらはお店の人にアメリカまでの郵送をお願いしました。帰国してから、“届くかしら”“いつになるかしら”と指折り数えて待つこと1ヶ月半。ようやく自宅にて再会を果たしたときは大感激! さてさて。無事我が家に辿り着いたこのラックにあれこれと飾りを施す日もそう遠くなさそうです。
ただ今、ヨーロッパのアンティークもカタログページでご紹介しています。下段の写真はフランスはプロバンス地方で見つけたコート・フックです。詳細はカタログページにて。それではどうぞ、ご覧ください。
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